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2020/01/07

【日本のお正月(四方節:よほうせつ)は「ありがとう」をお世話になった方や地域、そして神様にお伝えする日本人観溢れる伝統的な祭事(地域活動ワンポイント知識】

【日本のお正月(四方節:よほうせつ)は「ありがとう」をお世話になった方、地域そして、神様にお伝えする日本人観溢れる伝統的な祭事】
 東日本では松の内(お正月を祝う期間)は6日まで、7日の朝にお正月飾りを取って我が家にお越しいただいた歳神様をお送りしました。西日本では14日までのところが多く、九州の一部の地域では6日のところがあり、東海・中部地方は混在しているようです。
 日本のお正月は、神様と地域の皆さまをはじめとしてお世話になった皆さまに「ありがとう」お伝えする日本人観溢れる伝統的な祭事です。
 元日は四方節(よほうせつ)ともいわれますが、今上天皇は、元日の寅の刻(午前4時頃)に準備に入り、午前5時30分から神嘉殿の南座で伊勢皇大神宮・天地四方に拝礼されます。宮中では一年最初の儀式で、四方拝(しほうはい、しほうばい、よほうはい)と言われています。今上天皇は国民の安寧を祈念くださっておりますが、四方から「魔」のすべてを自身に呼び寄せておられるとの一説もあります。
 わたくしたち庶民は一年に一度、歳神様をお家にお招きして感謝をお伝えする祭事です。言い伝えによりますと、歳神様はどうにも方向音痴だそうで、松竹梅の門松で玄関を飾って迷わないようにします。ちなみに、松は「待つ」の意味も込められているとか。
 お正月は、お餅をいただきますが、お餅は鏡餅で神様へのお供えもの。そして、お雑煮はところ変われば内容も味も異なりますが、私たちの地域、郷土のおいしいものを神様に召し上がっていただいておもてなします。日本の「おもてなし」の精神って、ここにも生きています。
 日本人の拝礼は、神様をお招きして感謝の意をお伝えしますが、あまりお願い事はしません。では、わたくしたちは一体何に頼っているのでしょうか。
 私たちは地域でたくさんの人とつながって生活しています。毎日が安心して生活できるのは地域の皆さんとのつながりがあるからです。そして、人生の節目といえば、恩師の教え、上司の指導、すてきな友や隣人の導き、たくさんのすてきな出会いがあります。神様は、そのように「人」を介してわたくしたちを導き、また、助けてくださっています。
 ですから、神様をお迎えするにあたって入念な準備をします。年の瀬が迫る12月8日あたりからのお世話になった方へお礼を伝えます。これがお歳暮。12月は師走とも申しますが、師はお世話になった方にお礼を伝えるために走り回ることから師走という説があります。
 松の内が過ぎ鏡開きを終えてお飾りを燃やしますが、このとき煙と一緒に神様はお帰りになるのだそうです。お正月は、神様をお招きして、感謝の気持ちを込めておもてなしてお帰りいただくという祭事で、まさに日本の年末年始は、「ありがとう」を表現する時節。神様だけでなくまずは「人」を、そして、住んでいる地域を大切にするという日本人観が溢れている祭事です。(文責:新羽地区スポーツ推進委員連絡協議会書記)
参考:新羽地区スポーツ推進委員連絡協議会R定例会地区会長挨拶

(文責:事務局 小松)
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