【横浜ラポールから学ぶ障害者との接し方(地域活動ワンポイント知識)】2022/05/29
【横浜ラポールから学ぶ障害者との接し方】2022/05/29
<ラポール田川さんの講演を聞いて>
講演録のダウンロード⇒https://nippacho.web.fc2.com/pdf/20220529_shogai_kensyu.pdf
1 横浜ラポール開業時の理念は、20年前から地域活動で追い求めてきた理想と同じだった
「ラポールができたときの考え方(思想)はどういうことかというと『なんで?分ける必要ないじゃん?』、障害者と健常者って分ける必要はなくて、『一緒に楽しめれば、それが一番じゃないの?』」ということ。
⇒障害者の立場から一言申し上げれば、「なんでオリンピックとパラリンピックを分ける必要があるのか」と思っています。
2 障害をもっていようが、ごくごく普通に接すればいい
「地域の人たちや施設の方々も『うちの施設では障害者のスポーツは難しいかもしれません、心配です』というようなリアクションが多かったのですが、少しずつ受け入れてくださるところが増えていきました。これがいわゆる『ノーマライゼーション』。障害のある方も、普通に暮らせる社会、ということですね。そして、これは障害者福祉の一大目標です。スポーツは、社会のノーマライゼーションを進めるツールとして、大変有効だと思います。
⇒恐れずにまずはやってみる、いや、その前に普通に障害者と日常を共にする。そんなことが必要なのではないでしょうか。だから、僕は地域活動の世界に思い切って飛び込みました。
3 そもそも障害者って特別な存在でもなんでもない
「障害者ってなんだろう?と言う時、そんなに特別なものではないんですよ」・・・「福祉サイドから障害者スポーツへ入ってくる人の特徴として、何でもかんでも手厚くサポートしすぎるという面があります。自分でできることは、できるだけ本人にやってもらう。また、少し難しそうなことでもチャレンジしてもらう、ということが大切です。・・・ポイントは、達成できそうな目標に対して、チャレンジする、ということだと思います。サポートする側が、手取り足取り、何でも手伝ってあげる対応は、このようなモチベーションを阻害します。」
⇒少なくとも、障害者本人は、毎日の生活では自身が障害者であることは意識しません。というより、あえて意識しないようにしています。そして、できないことは、それに代わる手段はないかと常に考えています。
4 体育や音楽でできなかったときのフォローが大切
学校テストの中で、体育や音楽は少し特殊です。例えば、跳び箱のテストでは、友達の前で上手く跳べずに恥をかきます。上手く跳べればいいのですが、跳び箱に衝突したり、手前で止まったりすると笑われたり、馬鹿にされたりします。
音楽のテストでは、みんなの前で音痴やリズム感の無さが明白になったりします。英語や数学であれば、先生と自分にしかわからないのですが、体育や音楽ではそうはいきません。特に障害のある人たちは、このような経験を重ねてくることが容易に想像できます。
このような経験をした人をそのままにしておけば、一生スポーツを楽しもうという気にはならないと思います。私たちは、このような場面が生じた場合、できるだけ速やかにダメージを受けた人をサポートする必要があります。
⇒かつて、大学や職場の講義や研修に出席していて、大勢の前で指名されました。もちろん、何を聞かれているのか、何を答えていいのかもわかりませんでした。たくさんの様々な視線を浴びてただ立ちすくすしかありませんでした。
5 ボッチャはパラスポーツではなく一般のスポーツ
ボッチャはたまたまパラリンピックの種目なので『パラスポーツ(障害者スポーツ)』と位置付けられているけれども、本来はペタンクと同様、誰もが楽しめる一般のスポーツです。
⇒そもそもが、パラスポーツだと分ける必要がありません。
(文責:新羽地区スポーツ推進委員連絡協議会会長)
参考:ラポール田川さんの講演録
地域活動豆知識に戻る⇒https://nippacho.com/knowledge.html
(文責:事務局 小松)
<ラポール田川さんの講演を聞いて>
講演録のダウンロード⇒https://nippacho.web.fc2.com/pdf/20220529_shogai_kensyu.pdf
1 横浜ラポール開業時の理念は、20年前から地域活動で追い求めてきた理想と同じだった
「ラポールができたときの考え方(思想)はどういうことかというと『なんで?分ける必要ないじゃん?』、障害者と健常者って分ける必要はなくて、『一緒に楽しめれば、それが一番じゃないの?』」ということ。
⇒障害者の立場から一言申し上げれば、「なんでオリンピックとパラリンピックを分ける必要があるのか」と思っています。
2 障害をもっていようが、ごくごく普通に接すればいい
「地域の人たちや施設の方々も『うちの施設では障害者のスポーツは難しいかもしれません、心配です』というようなリアクションが多かったのですが、少しずつ受け入れてくださるところが増えていきました。これがいわゆる『ノーマライゼーション』。障害のある方も、普通に暮らせる社会、ということですね。そして、これは障害者福祉の一大目標です。スポーツは、社会のノーマライゼーションを進めるツールとして、大変有効だと思います。
⇒恐れずにまずはやってみる、いや、その前に普通に障害者と日常を共にする。そんなことが必要なのではないでしょうか。だから、僕は地域活動の世界に思い切って飛び込みました。
3 そもそも障害者って特別な存在でもなんでもない
「障害者ってなんだろう?と言う時、そんなに特別なものではないんですよ」・・・「福祉サイドから障害者スポーツへ入ってくる人の特徴として、何でもかんでも手厚くサポートしすぎるという面があります。自分でできることは、できるだけ本人にやってもらう。また、少し難しそうなことでもチャレンジしてもらう、ということが大切です。・・・ポイントは、達成できそうな目標に対して、チャレンジする、ということだと思います。サポートする側が、手取り足取り、何でも手伝ってあげる対応は、このようなモチベーションを阻害します。」
⇒少なくとも、障害者本人は、毎日の生活では自身が障害者であることは意識しません。というより、あえて意識しないようにしています。そして、できないことは、それに代わる手段はないかと常に考えています。
4 体育や音楽でできなかったときのフォローが大切
学校テストの中で、体育や音楽は少し特殊です。例えば、跳び箱のテストでは、友達の前で上手く跳べずに恥をかきます。上手く跳べればいいのですが、跳び箱に衝突したり、手前で止まったりすると笑われたり、馬鹿にされたりします。
音楽のテストでは、みんなの前で音痴やリズム感の無さが明白になったりします。英語や数学であれば、先生と自分にしかわからないのですが、体育や音楽ではそうはいきません。特に障害のある人たちは、このような経験を重ねてくることが容易に想像できます。
このような経験をした人をそのままにしておけば、一生スポーツを楽しもうという気にはならないと思います。私たちは、このような場面が生じた場合、できるだけ速やかにダメージを受けた人をサポートする必要があります。
⇒かつて、大学や職場の講義や研修に出席していて、大勢の前で指名されました。もちろん、何を聞かれているのか、何を答えていいのかもわかりませんでした。たくさんの様々な視線を浴びてただ立ちすくすしかありませんでした。
5 ボッチャはパラスポーツではなく一般のスポーツ
ボッチャはたまたまパラリンピックの種目なので『パラスポーツ(障害者スポーツ)』と位置付けられているけれども、本来はペタンクと同様、誰もが楽しめる一般のスポーツです。
⇒そもそもが、パラスポーツだと分ける必要がありません。
(文責:新羽地区スポーツ推進委員連絡協議会会長)
参考:ラポール田川さんの講演録
地域活動豆知識に戻る⇒https://nippacho.com/knowledge.html
(文責:事務局 小松)
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